クローズアップチョロQ3
CLOSE-UP CHOROQ.2000.01.08.

初期HIGHGRADEの魅力


1987年、チョロQはA品番をよりグレードアップさせたHGシリーズを展開した。塗装とスタンプメイキングに徹底的なほど手を入れ、まさにハイグレードと呼ばれるにふさわしい仕上がりを見せたのである。現在では通常としてHG表示をしているが、当時としては特別な意味合いが強かった。ここではいつくか思い出に残るHGを取り上げてみたいと思う。

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トヨタ2000GTタイムトライアルカー

HGの中にはA品番から引き継がれたものも多くこの2000GTもその中の1台だ。コインホルダーにナンバープレートを配したうまい演出をしている。実際のタイムトライアルカーはフラットグリーンのボンネットだが、それが黒となっていたり、マーキングなども異なった仕上がりである。これとよく類似したモドQも存在する。
512.jpg (9213 バイト)026 フェラーリ512BBi
ブルーメタリックのボディがなんともきれいなフェラーリ512BBi。ディテールもすばらしく好感がもてる。当時はまだ版権もそれほどうるさくなく、多種多様な外国車がモデル化されていたが、現在ではとうてい難しい話となる。スポンサー名のスペルをちょこっと変えたりしていたが、車種名は「まんま」だったりする。今、モデルメーカーはこの版権獲得にやっきであり、新車種もすぐにモデル化したい。他社よりも早くというある種、競争時代に入っているといえるだろう。
959.jpg (9155 バイト)043 ポルシェ959グループB
あまい曲線、ほんわり丸くまとまりの良さがいい。担当する原型師によってスタイルが決まり、好みの原型というものが生まれる。チョロQHGというものは「やればここまでできる」という典型例だ。なにも「超リアル」とうたわなくても通常ラインナップでここまで出来るということなのだろう。しかし、HG発売以後の1990年あたりはチョロQはとても不調であり、生産中止もささやかれたりもした。そんなに手を加えられる時代はそう長くは続かなかったといえる。
f40.jpg (10295 バイト)23 フェラーリF40
これまた独特な原型といえるF40だがこのようにルーフを高く持ち上げる車種はいくつかある。好みが分かれる部分でもある。白の成形色は昔からどうも黄ばみやすい。他のプラスチック成型品に比べても黄ばみやすいといえるだろう。ABS樹脂の成分によるのだろうけど、最近のものは材質が異なるため、これからはどうなるか今後も気をつけていたい部分でもある。

 

956.jpg (13038 バイト)008 ポルシェ956ロスマンズ
これもかなり凝ったカラーリングを再現している。写真はマカオ製の956だ。この頃、マカオ製の刻印をスタンプしたものがいくつか出回っている。さらにマカオから戻ってきて国内生産されたものは「JAPAN」文字が盛り上がっている。それによって価値も変わる。今では割と省略されやすいシャーシ刻印部分にも細かな気遣いが感じられた。初期HGは良い意味で不合理に出来ているのだ。それがまたいい。現在の合理的なチョロQには見られない部分でもある。
908.jpg (11220 バイト)045 ポルシェ906カレラ6
この頃の車種選定は一種独特であり、開発にエンスーな方がいたに違いないだろう。普通じゃあり得ない車種が混じっていたりするからだ。このチョロQは今から数年前、キャラクターショップに大量に入荷した絶版チョロQの1台だ。コレクターが放出したという。途中でコレクションをやめていく人もいるわけで、時にそんなコレクションが市場に流出するということだ。たかだか一人のコレクターがやめただけでも確かに大量ともいえるチョロQに出くわすこともある。しかし、まだ世代交代するほどチョロQの歴史はそう古くないので希な出来事でもある。ただそんなことも時にあるということを知ってもらいたい。
番外編kata2.jpg (14680 バイト)kata1.jpg (13094 バイト)
F1Aシャーシの塗装型がこれ。福島工場から出てきたという。型にはめてみるとウイング部分が露出しにマスキングがかかるというもの。
材質は真鍮製でいかにも手作りといったかんじ。
lotus78.jpg (7510 バイト)05E ロータス78
E品番のF1もHGの仲間入りをした。「JPR」と記されたマークに楽しさが感じられる。ホイールベースの長いE品番はデ・フォルメも若干甘く感じられスケール感が感じられるだろう。とはいえそこはチョロQ、ちゃんとチョロQらしい姿にまとめられている。
312t3.jpg (8031 バイト)08E フェラーリ312T3
これでもかというほど、リアルにシールが再現され、とてもよくまとめられている。比較的E品番F1は人気が安定しており、極度の高値にはなりにくい。F1という特殊性もあるからだろう。買う人は買うというアイテムかもしれない。事実、このへんのE品番は数年前ならポツポツと出てきたものだった。市場在庫期間が少々長かった気もしないでもない。
re30b.jpg (7867 バイト)06E ルノーRE-30B
ボディにダメージがなくても黄ばんでしまったホイールのE品番F1をよく店頭で見かけたりもした。元々チョロQはアソートで紙のボックスに入れられ売られていたわけで、お店で「むき出し」というのも多かったわけだ。ほこりまみれになっていたり、床に転がっていたチョロQ、はたまた大量の玩具の山から拾い上げたチョロQもあった。実際、その程度の玩具として見られていたようだ。
bt50.jpg (7734 バイト)07E ブラバムBT50
E品番F1はホイールが白なので黄ばみが少々怖い。こう見てくるとタミヤでモデル化された車種であることに気づく。確かに人気や知名度の影響なのだろうが・・・。このへんもよく出てきたチョロQなのだが、さすがにもうお目にかかれなくなっている。後部のタービンなど細かな部分もモールドされており、よく見れば関心されられる部分も多いのだ。
silvia.jpg (8130 バイト)024 シルビア・ターボRS-X
今やコレクターズアイテムとなっているシルビアターボのHG。「Camon」と書かれたスポンサー名が妙にかわいい。ディテールといい、スタンプ、シールのリアルさ、それと人気のある車種選択という点で評価が高いのだろう。
renault55.jpg (8365 バイト)002 ルノー5ターボ
これを出すとたいてい「緑のが欲しい」という声があがる。そう、このカラーリングならまだレアというほどでもないからだ。チョロQコレクターはあくまでないものねだりであってレアであればあるほど、闘志が燃えるというものだ。スケール的にはこのカラーリングが一番良いとはいえる。
stratos.jpg (9308 バイト)005 ランチア・ストラトス
という記載でターボとは書かれていない。このモデルにもマカオ製が存在する。アリタリアではなく、マルボロでやるところは通といった感じか。カスタマブルで類似した車種が登場したが、そのへんを考えても車種的に高い人気を維持しているのではないか。復刻は難しいのかもしれないが、ぜひ復活してほしい車種の1台でもある。
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こうしてざっと初期HGを見てみるとA品番で再現しきれなかった部分をリアルに表現しているといっていいだろう。プレミアを考えるならば「これなら仕方ない」といえるだけの魅力を備えているといえる。事実、このなかの数台は著者もプレミア付で入手している。それだけに入手困難度も高いわけで、コレクシヨンを始める時期にもよるけれど、やはり当時あるときに買っておく大切さを実感せざる得ないだろう。ボクたちの追従する価値観や所有満足感、チョロQに魅せられたコレクターの性はときに「ないものねだり」となって表れる。それを欲する気持ちは想像以上に高いわけだ。ゆえに絶版の怖さを感じる。そう、時に怖いほど気持ちを揺さぶるコレクションアイテムたち。ボクらの追従はまだ始まったばかりかもしれない。