ジャンクミニカー

ミニカーは本来、子供のおもちゃだ。大人向けに作られる精巧なものは別だがほとんどがやっぱり玩具といえる。子供に投げられ、ぶつけられ、部品をもぎ取られ、まさにおもちゃにされるのだ。
 おもちゃとして全うしたその姿は悲しくもあり、風格もある。そんな捨てられゆくジャンクミニカーを救い出すのがボクら「ミニカージャンキー」の使命なのだっ。がらくた同然の姿を人目にさらすのがよいかどうか迷うがあえて公開し、捨てるべきかどうか今一度考えてみたい。 あぁ、今日もジャンクミニカーの叫びが聞こえる。「捨てちゃやだもん」。

懐かしいプレイアート(香港)のミニカー、ランチア・フルビア1600HF。両ドアは取れていて塗装のハゲもひどい。プレイアートにしてはディテールがとてもよい。オーバーフェンダーを再現したプラパーツはナイスなアイデアだ。
ダイヤペットのいすゞベレットMX1600。ジャンクでも程度の良いほうといえる。欠品は左ホイールのみだ。
レストアを楽しむ
ジャンクミニカーは程度によりレストアベースにすることもある。このベレット程度ならレストアも容易だ。ミニカーの修理は通常「レストア」という。やはり実車の雰囲気を味わいたいからだ。そしてこれはエーダイグリップ1/20ポルシェ911をレストアしたもの。赤色灯の穴はパテ埋めした。
 また、この左ドアは欠品だったためプラ板で補修してある。塗装ははく離剤ではがした後、リペイントした。このように修正する楽しみもジャンクミニカーは与えてくれるのだ。
本当に遊んでいてここまでハゲるのかというほど使い込まれた?プレイアート(香港)のフィアットX1/9。?メタリックグリーンの塗装はもう一部にしか残っていない。もちろんホイールメッキはすっかり落ちてしまっている。こんな状態でも残っているのはミニカーとはなんて丈夫なおもちゃなのだろう。
どんなところで見つかるの?
ジャンクミニカーはどこで手に入れるか。自分が子供の頃遊んだものが自宅の物置きから出てくることもある。でもたいてい探してみると見つからない。目覚める前(ミニカーに)に捨ててしまうことも多いのだ。やはりフリーマーケットでゲットするのがよいだろう。1台10円ぐらいから見つけることができるハズだ。
 でも最近のお宝ブームからかジャンクでも高く売っていたりする。いくら価値のあるミニカーだって程度の悪いモノは価値は落ちる。(戦前モデルなどはボロでも高いが)親戚、知り合いにかたっぱしから声をかけておくのもいい。ここに紹介したジャンクミニカーはほとんどが頂いたモノだ。
時にはジャンクとはいえ少々程度の良いものも見つかる。これはマッチボックスの’57シェビーだ。’80年代前半のものでそれほど古くはない。写真で見るより実際には塗装のヤレが目立つ。
コーギーのメルセデス・ベンツ300SL。美品ならたいへん高価なミニカーだけれど、これはひどい。多数の欠品、破損に加えシャーシのサビがかなりでている。。かすかに「CORGI TOYS」の文字が読める。ここまでくるとタイヤやホイールの部品取りに使えるくらいだろう。レストアする気にはちょっとなれない。
このトミカダンディのスカイラインGT−Rケンメリは、ある玩具店の息子さんが子供の頃遊んだものを譲っていただいた。これも美品なら高価なものだが。なんだか思い出もいっしょに頂いた気がした1台だった。
ジャンクを楽しもう
ジャンクは確かにボロい。ボロいがゆえさらに手荒に扱われボロさを増すこともある。しかーし!!いったんコレクターの手に渡れば、それはそれでミニカーとして扱ってくれる。腐っても鯛なのだ。ジャンクならではの味わいもある。キズや色あせがその時代を感じさせてくれる。
 捨てられる前に。誰にも知られず捨てられる前に救い出したい。あぁ、またミニカーの叫びが聞こえてくる。「捨てちゃやだもん」。

編  集  CRUSH DEI-CAST MOTERS
資料提供(敬称略) (有)村瀬解体、リサイクルセンター、関 隆

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